論文 - 藪 敏裕
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「馬王堆漢墓出土老子甲本巻後古佚書五行篇」訳注(二)
藪 敏裕
二松學舎大学論集 ( 33 ) 1990年03月 [査読有り]
その他(含・紀要) 単著
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三家詩と『毛詩』-「関雎篇」を中心として-
藪 敏裕
斯文 ( 97 ) 116 - 123 1989年04月 [査読有り]
学術誌 単著
『詩経』周南関雎篇に対する今文系統の斉詩・魯詩・韓詩の解釈と古文系統の『毛序』の解釈を比較して、『毛序』の成立を経学史的立場から考察した。そして、『毛序』の解釈は今文系統の秦・漢期の解釈と著しく異なること、漢代以降流布した『毛序』を孔子が制作したとする説が事実ではないことを論証し、孔子『毛序』制作説は後世の捏造であることを明らかにした。
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「馬王堆漢墓出土老子甲本巻後古佚書五行篇」訳注(一)
藪 敏裕
二松學舎大学論集 ( 32 ) 1989年03月 [査読有り]
その他(含・紀要) 単著
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『毛序』成立考-古文學との比較を中心として-
藪 敏裕
日本中國學曾報 ( 40 ) 32 - 46 1988年10月 [査読有り]
学術誌 単著
『詩経』中の詩の詩意を述べた『毛序』の成立問題について、『毛序』そのものの詩解釈と『春秋左氏博』に引用される詩解釈とを比較しつつ、経学史的立場から考察し、『春秋左氏伝』中には『毛序』と同じ解釈で詩を引用する例がないこと、逆に『毛序』は『春秋左氏伝』等の記事をもとに書かれていること、を論証した。そして、『毛序』の思想内容は劉向『列女伝』等のそれと近く、その成立は前漢中期以降と考えられることを明らかにした