所属 |
岩手大学 人文社会科学部 地域政策課程 |
職名 |
教授 |
生年 |
1969年 |
メールアドレス |
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研究キーワード 【 表示 / 非表示 】
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剰余価値 労働力商品 剰余労働 利潤 地代
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格差社会 派遣労働 非正規就業
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カール・マルクス、フリードリヒ・エンゲルス、リカードウ、アダム・スミス
可能な出前講義 【 表示 / 非表示 】
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現代日本の格差問題について [専門家(企業・研究者等)向け]
講義の概要
「資本論」によれば、蓄積される剰余価値は可変資本および不変資本の増加分として役立つ。しかし可変資本の増加分が少なければ、そのぶん労働力市場での労働者の立場は弱くなるだろう。現代日本の大企業は、労働者派遣法の改正をてことして、多くの労働者を非正規就業に転化させ、より多くの利潤を国内で使わずに、海外へ金融投資を行なっている。そのためワーキング・プアはますます多くなり、大企業はますます富むということになる。
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経済学一般 [一般・高校生向け]
講義の概要
時事問題の解説
教科書に登場する経済学者の経済理論の易しい解説
メッセージ 【 表示 / 非表示 】
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マルクスが先行する経済学者たちをどのように批判してきたか?この問題は彼が、古典派の問いをいかに斥けて、いかに新しい問いを立てたか、という点に集約されるでしょう。なるほど、マルクスはもちろんエンゲルスも、問いの立て方が重要だとあちこちで言っている。しかし、そんな彼らのセリフをリスト・アップしてみても何の益にもなりません。どのように問いは誤りを正されたか、どうやって新しい問いを発見したのか、これこそが問題にされなければならないのです。こうしてこそ、はじめて私たちはマルクスとエンゲルスを本当の意味で学ぶことができる。そして現代人を困惑させているマルクス以外の経済学を批判する橋頭堡を得ることができるのです。
担当授業科目 【 表示 / 非表示 】
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2004年度
政治経済学
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2004年度
総合科学論Ⅱ
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2004年度
経済のしくみ
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2005年度
経済のしくみ
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2004年度
経済基礎論Ⅰ演習
指導学生数 【 表示 / 非表示 】
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2018年度
卒業研究指導(学部):1人
学位論文審査(学部・主査):1人
学位論文審査(学部・副査):2人
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2013年度
卒業研究指導(学部):1人
学位論文審査(学部・副査):1人
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2007年度
卒業研究指導(学部):1人
副研究指導(学部):1人
学位論文審査(修士・主査)/ 教育実践研究報告書審査(主担当):1人
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2006年度
研究指導(修士・主任指導):1人
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2005年度
卒業研究指導(学部):1人
教材作成 【 表示 / 非表示 】
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政治経済学演習Ⅱの授業のためのレジュメを作成した
教材種類:教材
教材年度 : 2013年度
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政治経済学Ⅰの授業のためのレジュメを作成した
教材種類:教材
教材年度 : 2013年度
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授業レジュメ(毎回新しいものを作成)
教材種類:教材
教材年度 : 2007年度
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授業のレジュメ(毎回新しいものを作成)
教材種類:教材
教材年度 : 2006年度
学生課外活動の指導(サークル等の顧問等)の実施 【 表示 / 非表示 】
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2019年度
岩手大学三曲部の顧問をつとめる。
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2018年度
本学ゲーム研究会の顧問をつとめる。
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2018年度
本学の三曲部の顧問をつとめる
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2017年度
岩手大学ゲーム研究会の顧問をつとめる。
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2016年度
岩手大学ゲーム研究会の顧問をつとめる
その他教育活動の特記すべき事項 【 表示 / 非表示 】
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2019年度
学生生活指導活動
成績不振学生にたいして、学業をおろそかにしないように説諭した。
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2013年度
その他
非正規の一人のゼミ生の卒論指導にあたった。そのゼミ生は、本来の担当教員がサバティカル休暇をとったため、齊藤が指導にあたったものである。
さらにもう一人の非正規ゼミ生の教育指導にあたった。その学生は他課程の学生であったが、そのゼミ生の関心が政治経済学ゼミの内容と合致していたため受け入れた。 -
2007年度
その他
数年まえより、学内公認サークル「三曲部」の顧問をしている。各種書類にハンコをつくのは当たり前だが、その書類を事務方にもってゆくことまでが、いつのまにか自分の仕事となった。というのは、三曲部のメンバーが足りず、そのしわ寄せが顧問にくるからである。しかし彼らの演奏はすばらしく、演奏指導はできないものの、定期演奏会その他には必ず出席するようにしている。
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2007年度
学生生活指導活動
担当していた学生が、人間関係のもつれからうつ状態になったので、相談にのった。ただし、問うことは最小限にとどめ、聞く一方に徹した。要するに聞き上手に徹した。病状があまりにもひどいので、よい病院を紹介した。なお、処方された薬を服用したところ、2日間で直ってしまったとのこと。これは驚異的なことである。坑うつ剤は効き方がまちまちで、それを一種類づつ試しているあいだに悪化するのが常である。つまり、その人の性格・病状に合った薬を一発で当てるのは大変難しいことなのである。盛岡は精神科の病院は多いが、名医の比率はまったく少ない。
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2007年度
進路指導業務
担当していた4年生は、すでに就職が数年前から内定していたので、指導することはあまりなかった。ただし社会人としての必要な常識は教えた。お辞儀の仕方や、発声の方法などである。ドアの叩き方もそうである。およびネクタイの締め方。
研究経歴 【 表示 / 非表示 】
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北東北地方における非正規就業者の状況について
研究期間:
2007年10月-継続中研究課題キーワード : 青森 岩手 非正規 派遣労働者 青年雇用
研究態様: 国内共同研究
研究制度: 国際研究協力
研究活動内容
中華人民共和国との階級格差問題に関する共同研究である。私は主として、北東北における非正規労働者の就業のあり方について研究し、国際学会で報告している。これによって、同じ派遣労働者でも地域の経済格差によって様態が違うことが明らかとなった。研究方法は、じかに現地へ行き、主要官庁・政党・労働組合および実際に派遣社員を務めている当人たちにインタビューすることである。それを要約して、学会報告となる。
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リカードゥとマルクスの差異に関する研究
研究期間:
1997年04月-継続中研究課題キーワード : リカードゥ、マルクス
研究態様: 個人研究
研究制度: (選択しない)
研究活動内容
マルクスとリカードウの間には、いかなる溝があるか?これが研究テーマである。マルクスは、自己の学説の観点から過去の経済学者の学説を批評している(「剰余価値学説史」)。それを詳細に読むと、マルクスは、先行の学説に潜んでいる誤った問いを抉り出し、正しい問いに置き換えて、学説の発展を試みていることが分かる。この10年あまりの研究は、博士学位論文に結実した『『資本論』における剰余価値と労賃の研究』(首都大学東京・旧東京都立大学)
論文 【 表示 / 非表示 】
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マルクス労賃論にかんするサーヴェイ 正統派と宇野派の到達点
齊藤彰一
アルテス リベラレス 113 2023年12月
その他(含・紀要) 単著
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資本主義のあくなき利潤追求と未来社会への展望
齊藤彰一
経済 332 2023年05月
全国誌 単著
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『資本論』第1巻第5篇のタイトル変更と経済学批判
齊藤彰一
アルテス リベラレス 2022年06月
その他(含・紀要) 単著
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「資本論」第1巻第5篇のタイトル変更と経済学批判
齊藤彰一
アルテス リベラレス 110 2022年06月
その他(含・紀要) 単著
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貧困・格差の拡大と未来への展望
齊藤彰一
経済 ( 新日本出版社 ) 2020 ( 5月 ) 2020年05月
全国誌 単著
現代日本における非正規労働者の数は増加傾向にあり、マルクスの見通した未来社会では剰余労働がなくなり、自由時間が増え、各人の個性が十分に発揮できる社会となる。
総説・解説記事 【 表示 / 非表示 】
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翻訳:マルクス・エンゲルス新全集第二部第8巻序文
齊藤彰一
アルテス リベラレス 2021年06月
大学紀要
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労賃論
齊藤彰一
経済 ( 新日本出版社 ) 2017年05月
学術誌
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新メガ第Ⅱ部門第14巻および第15巻について
齊藤彰一
雑誌『経済』 ( 新日本出版社 ) ( 145 ) 147 - 153 2007年10月
その他
研究発表 【 表示 / 非表示 】
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斎藤幸平の『ゼロからの「資本論」』について
口頭(一般) 齊藤彰一
歴史知研究会
2023年02月 -
資本論第20章における労働強度と労働の質の関係について
口頭(一般) 齊藤彰一
神奈川大学経済学会
2017年05月 -
「『経済学批判』の意味について
口頭(一般) 斉藤彰一
政治経済学・経済史学会(旧土地制度史学会)東北部会 (気仙沼(マリンサイド気仙沼))
2007年07月 -
古典派経済学の剰余価値率と近代経済学の分配率
口頭(一般) 斉藤彰一
政治経済学・経済史学会、東北部会
2005年07月 -
単純再生産における資本価値源泉の転化―不払労働概念を基軸として―
口頭(一般) 斉藤彰一
経済理論学会第52回大会 (大阪経済大学)
2004年10月経済理論学会
マスメディアによる報道 【 表示 / 非表示 】
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2019年度
しんぶん赤旗にて、学問の面白さを語った。
報道区分: 全国報道
メディア区分: 新聞
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2016年度
「しんぶん赤旗」にて学問の面白さについて語った。
報道区分: 全国報道
メディア区分: 新聞
その他研究活動の特記すべき事項 【 表示 / 非表示 】
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2007年度
東京・秋葉原で行われた日中格差セミナー(総勢20人程度)において、ディスカッション・ペーパーを一本提出し、格差にかんする理論的な討議を日中双方で闘わせた。
ボランティア・寄与など 【 表示 / 非表示 】
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2007年度
ボランティア
50台の男性が、ブログを通じて私的に「資本論」を教えて欲しいと依頼があった。研究室のホワイト・ボードを使って、6回ほど講義した。この講義は、まだまだ続く予定。
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2007年度
ボランティア
盛岡市民の有志むけに、『資本論』の第3巻の講義を3時間かけて行なった。
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2004年度
ボランティア
留学生センター岡崎先生とともに、留学生たちを引率して、東京の国会議事堂、皇居らを見学。
その他社会貢献活動の特記すべき事項 【 表示 / 非表示 】
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2017年度
『しんぶん赤旗』にてインタビューに応じ、労働力商品の発見が『資本論』の要であると言った。また経済学の勉強のためには歴史の勉強が必要であると述べた。