所属 |
岩手大学 理工学部 物理・材料理工学科 数理・物理コース |
職名 |
教授 |
研究室 |
中西研究室 |
ホームページ |
学内職務経歴 【 表示 / 非表示 】
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2019年04月-継続中
岩手大学 理工学部 物理・材料理工学科 数理・物理コース 教授 [本務]
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2007年06月-2019年03月
岩手大学 ■廃止組織■ 工学研究科 准教授 [本務]
学外略歴 【 表示 / 非表示 】
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2015年04月-2016年03月
室蘭工業大学大学院 非常勤講師
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2013年03月-2014年04月
ドイツ連邦共和国ヘルムホルツ研究機構 ドレスデン強磁場施設 研究員
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2012年04月-2013年03月
千葉大学大学院理学研究科 非常勤講師
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2012年04月-2013年03月
東京大学物性研究所 研究員
担当授業科目 【 表示 / 非表示 】
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2003年度
卒業研究
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2003年度
専門英語セミナー
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2003年度
材料物性工学実験Ⅱ
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2003年度
物理学実験
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2003年度
物理学実験
指導学生数 【 表示 / 非表示 】
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2009年度
卒業研究指導(学部):4人
研究指導(修士・主任指導):1人
学位授与者数(修士・主任指導):1人
学位論文審査(修士・主査)/ 教育実践研究報告書審査(主担当):1人
学位論文審査(修士・副査)/ 教育実践研究報告書審査(副担当):4人
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2008年度
卒業研究指導(学部):4人
研究指導(修士・主任指導):1人
学位授与者数(修士・主任指導):1人
学位論文審査(修士・主査)/ 教育実践研究報告書審査(主担当):1人
学位論文審査(修士・副査)/ 教育実践研究報告書審査(副担当):4人
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2007年度
卒業研究指導(学部):3人
研究指導(修士・主任指導):2人
学位授与者数(修士・主任指導):2人
学位論文審査(修士・主査)/ 教育実践研究報告書審査(主担当):2人
学位論文審査(修士・副査)/ 教育実践研究報告書審査(副担当):6人
教材作成 【 表示 / 非表示 】
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デジタルライブラリー 統計物理学 増強
教材種類:メディア教材
教材年度 : 2019年度
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デジタルライブラリー 磁性理工学 増強
教材種類:メディア教材
教材年度 : 2019年度
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デジタルライブラリー 統計物理学 増強
教材種類:メディア教材
教材年度 : 2018年度
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デジタルライブラリー 磁性理工学 増強
教材種類:メディア教材
教材年度 : 2018年度
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デジタルライブラリー 統計物理学 増強
教材種類:メディア教材
教材年度 : 2017年度
学生向けの課外活動・セミナーの実施 【 表示 / 非表示 】
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2023年度
寒剤講習会
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2022年度
寒剤講習会
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2021年度
寒剤講習会
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2020年度
寒剤講習会
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2019年度
寒剤講習会
その他教育活動の特記すべき事項 【 表示 / 非表示 】
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2016年度
教材及び授業等で取り入れた特記すべき事項
統計物理学 問題集作成
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2015年度
教材及び授業等で取り入れた特記すべき事項
授業科目のe-learning化
講義「統計力学」のmovie配信 -
2014年度
教材及び授業等で取り入れた特記すべき事項
授業科目のe-learning化
講義「磁性材料学」のmovie配信
研究経歴 【 表示 / 非表示 】
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超音波を用いた極低温,強磁場下での強相関系物質の研究
研究期間:
2000年04月-継続中研究課題キーワード : 超音波、f電子系、四重極モーメント
研究態様: 機関内共同研究
研究制度: (選択しない)
研究活動内容
極低温、強磁場そして高圧力下における強相関化合物の新奇量子現象の発現機構および物質探索。とくに超音波を用いた物質の弾性特性をもとに物質の電子状態における低励起測定を行っている。
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層状Mn酸化物の電子状態に関する研究(金属絶縁体転移と格子歪み)
研究期間:
2001年04月-2005年03月研究課題キーワード : metal-insulator transition, Jahn-Teller distortion
研究制度: その他の研究制度
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層状Mn酸化物の電子状態に関する研究(金属絶縁体転移と格子歪み)
研究期間:
2001年04月-2005年03月研究課題キーワード : metal-insulator transition, Jahn-Teller distortion
研究制度: その他の研究制度
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パルス強磁場を用いた薄膜超伝導MgB2の超伝導特性
研究期間:
2003年04月-2004年03月研究課題キーワード : パルス磁場、磁気抵抗、臨界電流、薄膜
研究態様: 国内共同研究
研究制度: その他の研究制度
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充填スクッテルダイト化合物の超音波物性と電子格子相互作用
研究期間:
2003年04月-2009年03月研究課題キーワード : スクッテルダイト、非調和フォノン、ラットリング、多極子秩序
研究態様: 国際共同研究
研究制度: その他の研究制度
論文 【 表示 / 非表示 】
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Non-Kramers doublet ground state in a quaternary cubic compound PrRu2In2Zn18 investigated by ultrasonic measurements
Hua-Yuan Zhang, Kazuhei Wakiya, Mitsuteru Nakamura, Masahito Yoshizawa and Yoshiki Nakanishi
Chinese Physics B ( Elsevier ) 33 064301 - 064301 2024年03月 [査読有り]
学術誌 共著・分担
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Emergence of Elastic Softening Featuring Ultra-Slow Dynamics Around Magnetic Critical Endpoint in UCoAl
Masahito Yoshizawa, Yusei Shimizu, Yoshiki Nakanishi, Yoshiya Homma, Ai Nakamura, Fuminori Honda, and Dai Aoki
J. Phys. Soc. Jpn. ( 日本物理学会 ) 92 104603 - 104603 2023年09月 [査読有り]
学術誌 共著・分担
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Ultrasonic Investigation of the Eu-based Intermetallic System EuZn2Ge2
Taichi Yoshida, Kensuke Jin, Kazuhei Wakiya, Mitsuteru Nakamura, Masahito Yoshizawa, Yuji Muro and Yoshiki Nakanishi
New Physics.: Sae Mulli ( The Korean Physical Society ) 73 1046 - 1046 2023年09月 [査読有り]
学術誌 共著・分担
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Ultrasonic investigation of the elastic properties of the approximant GdCd6
Taichi Yoshida, Kensuke Jin, Kazuhei Wakiya, Mitsuteru Nakamura, Masahito Yoshizawa, Yuji Muro and Yoshiki Nakanishi
solid state communications ( Elsevier ) 373-374 115305 - 115305 2023年08月 [査読有り]
学術誌 共著・分担
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Low-temperature and elastic properties of the 1/1 Tsai-type quasicrystal approximant GdCd6 investigated by ultrasonic measurements
Taichi Yoshida, Kensuke Jin, Kazuhei Wakiya, Mitsuteru Nakamura, Masahito Yoshizawa, Yuji Muro and Yoshiki Nakanishi
J. Phys. Condens. Matter ( IOP Publishing ) 35 2022年12月 [査読有り]
学術誌 共著・分担
著書 【 表示 / 非表示 】
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Materials Science in Static High Magnetic Fields
T. Sakon, Y. Nakanishi, T. Komatsubara, T. Suzuki and M. Motokawa
Springer 2001年04月
学術著書
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実験環境技術
左近拓男、中西良樹 ( 担当範囲: 第2章 超低温 )
丸善株式会社 2000年01月 ISBN: 4-621-04717-5
学術著書
総説・解説記事 【 表示 / 非表示 】
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Explore to quantum critical point in EuRh2Si2 in pulsed magnetic field under uniaxial pressure
Yoshiki Nakanishi
Hochfeld Magnetlabor Dresden HLD Project Summary Report ( European Magnetic Field Laboratory ) 2014年03月
報告
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Ultrasound investigation on EuRh2Si2 under the combined condition: in pulsed magnetic field and under uniaxial pressure
Yoshiki Nakanishi
Hochfeld Magnetlabor Dresden HLD Project Summary Report ( European Magnetic Field Laboratory ) 2014年03月
報告
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Explore to unknown high-field phase probed by ultrasound measurements in PrTi2Al20
Yoshiki Nakanishi
Hochfeld Magnetlabor Dresden HLD Project Summary Report ( European Magnetic Field Laboratory ) 2014年03月
報告
研究発表 【 表示 / 非表示 】
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超音波計測で探るEuAl4の弾性特性 (II)
ポスター(一般) 髙橋礼衣, 佐藤択音, 中村光輝, 吉澤正人, 脇舎和平, 仲村愛, 大貫惇睦, 辺土正人, 中西良樹
日本物理学会2024年春季大会 (オンライン開催(Zoomミーティング))
2024年03月 -
カゴ状化合物PrOs2Zn20Cd置換効果
ポスター(一般) 田村柊斗, 脇舎和平, 赤沼成, 中村光輝, 吉澤正人, 中西良樹
日本物理学会2024年春季大会 (オンライン開催(Zoomミーティング))
2024年03月 -
カゴ状化合物PrRu2Zn20Cd置換効果
ポスター(一般) 小野裕代, 脇舎和平, 田村柊斗, 小松龍司, 赤沼成, 中村光輝, 吉澤正人, 中西良樹
日本物理学会2024年春季大会 (オンライン開催(Zoomミーティング))
2024年03月 -
超音波測定による近似結晶PrCd6の弾性特性
ポスター(一般) 岩﨑泰平, 藤川寛大, 脇舎和平, 中村光輝, 吉澤正人, 室裕司, 中西良樹
日本物理学会2024年春季大会 (オンライン開催(Zoomミーティング))
2024年03月 -
超音波測定で探る近似結晶RCd6(R=Gd,Tb,Ce,Y)の構造相転移と弾性特性
ポスター(一般) 伊藤優希, 神賢輔, 脇舎和平, 中村光輝, 吉澤正人, 室裕司, 中西良樹
日本物理学会2024年春季大会 (オンライン開催(Zoomミーティング))
2024年03月
学術関係受賞 【 表示 / 非表示 】
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米国物理学会学術誌・Editors' Suggestion
2018年05月01日
受賞者: Y. Nakanishi, M. Yoshizawa, et al. -
日本物理学会第20回(2015年)論文賞
2015年03月23日
受賞者: Masahito Yoshizawa, Daichi Kimura, Taiji Chiba, Shalamujiang Simayi, Yoshiki Nakanishi, Kunihiro Kihou, Chul-Ho Lee, Akira Iyo, Hiroshi Eisaki, Masamichi Nakajima, and Shin-ichi Uchida -
日本物理学会学術誌・Papers of Editors' Choice
2012年02月
受賞者: M. Yoshizawa, Y. Nakanishi et al. -
第45回原田記念研究奨励賞
2005年07月11日
受賞者: 中西良樹 -
日本物理学会学術誌・Papers of Editors' Choice
2005年07月
受賞者: Masashi Kosaka, Yoshiaki Kato, Chieko Araki, Nobuo Môri, Yoshiki Nakanishi, Masahito Yoshizawa, Kenji Ohoyama, Catalin Martin, Stanley W. Tozer
科研費(文科省・学振)獲得実績 【 表示 / 非表示 】
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磁場角度分解超音波計測で切拓く並進対称性を失った格子系の電気四重極線形応答
基盤研究(C)
代表者: 中西 良樹
支払支給期間:
2021年04月-2024年03月獲得年度・受入金額(円)・間接経費(円)
2021年度・ 2,080,000円・ 480,000円
2022年度・ 1,040,000円・ 240,000円
2023年度・ 1,040,000円・ 240,000円
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超高圧下超音波測定で切り拓く量子軌道液体状態の低エネルギー励起の解明
基盤研究(C)
代表者: 中西 良樹
支払支給期間:
2018年04月-2021年03月獲得年度・受入金額(円)・間接経費(円)
2018年度・ 2,860,000円・ 660,000円
2019年度・ 650,000円・ 150,000円
2020年度・ 780,000円・ 180,000円
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超高圧下超音波測定で切り拓く量子軌道液体状態の低エネルギー励起の解明
基盤研究(C)
支払支給期間:
1900年-継続中 -
局在多極子と伝導電子の相関効果
新学術領域研究
支払支給期間:
2015年06月-2020年03月 -
局在多極子と伝導電子の相関効果
新学術研究_提案型
支払支給期間:
1900年-継続中
その他競争的資金獲得実績 【 表示 / 非表示 】
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希土類化合物における超音波を用いた極低温、強磁場下での弾性特性の研究
財団法人高橋産業経済研究財団
資金支給期間 :
2010年04月-2011年03月研究内容 :
貴財団の助成金により、超伝導量子干渉計(SQUID)装置を用いた超音波音速測定を可能にし、印加磁場方向に対して3次元空間弾性定数の描画イメージングを可能にした。具体的には、SQUID用の試料棒先端に一軸回転機構を施し、そのステージに従来の超音波プローブを装着させることに成功した。
研究対象とした物質群は、量子臨界点近傍に位置する異常金属電子状態が実現した希土類化合物である。最近、物質の磁気特性を担う希土類のf電子と結晶中を遍歴する伝導電子間の相互作用に起因した新奇量子現象の物性解明が固体物理学の中心研究課題として位置づけられ、実験理論両面から精力的な研究がなされている。両電子間にはf電子の磁気モーメントおよび異方的な電荷分布を伝導電子で磁気的あるいは電荷的に遮蔽しようと作用する近藤効果、そしてf電子が磁気的あるいは電気的に秩序化しようとするRKKY相互作用がそれぞれ実効的に強く働き、両者は互いにエネルギー的競合状態にある。こうした両相互作用が拮抗した電子状態あるいは極めてそれに近い状態にある電子系では、これまでの固体物理学の範疇を越えた興味深い量子現象および異常金属相が実現していると考えられている。実際に、これらの実験的証拠も報告されてきている。特に、その異常金属電子状態では、特徴的な異方的諸物性が出現する。本来、近藤効果は、磁気的あるいは電気的に局在f電子を遮蔽するため、異方性を示す物性は期待出来ない。現在、この異方性発現機構解明はもとより、報告例も少ない状態である。我々は本研究により、こうした新規異常金属相の実験データベース拡充と、それに基づいた異常金属電子状態解明に関する実験的証拠を得ることに成功した。
2.成果の詳細
本研究で行った実験結果の1例についてここで詳述する。希土類Pr元素を含んだ、カゴ状物質PrTr2Al20 (Tr: Ti, V)の超音波を用いた弾性特性の研究である。この系の特徴は、化合物が有するその結晶構造にある。希土類Pr元素はダイアモンド構造をとり、遷移金属Trはβパイロクロア型構造をもつ。そして希土類、遷移金属を取り囲む様にAlがカゴを形成する。(Frank-Kasper構造)こうした結晶構造は、磁性を担う希土類元素(ゲストイオン)がAlで形成されるカゴに内包され、Alカゴ内の広い有効空間中に比較的弱く結合した状態で存在すること -
音波による球面調和関数の視覚化と音声分析 (量子物理学の視覚化理解補助として…)
学長裁量経費
資金支給期間 :
2010年04月-2011年03月研究内容 :
電子物性材料の設計に電子の挙動を記述する量子物理学は必要不可欠である。しかしながら、その講義内容は科目の性格上、数式を駆使した数学的な側面が強く学生達の中でも単位取得に労力が集中している。授業アンケートでも明白なように、楽しんでいる学生は少なく、効果的な対策を講じることが急務である。最近、米国物理学会で開発された、音波による球面調和関数の視覚化を可能にした実験装置(装置名:Quantum Analogs QA1-A)は、こうした状況を大きく改善してくれる教材として上げられる。そもそも、量子物理学、統計物理学といった難易度の高い最先端の物理学を学部学生が理解しにくい大きな理由に、講義で扱っている物理的状況あるいは問題がイメージしにくいところにある。量子力学の最も基本となる波動関数の空間分布を音波で視覚化することで、教育上、受講生の大きな助けとなり得る。現在開講している、量子物理学及び、材料物性工学実験の教材として、本装置の申請を強く希望する。
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音波による球面調和関数の視覚化と音声分析 (量子物理学の視覚化理解補助として…)
学長裁量経費
資金支給期間 :
2010年03月-2011年04月研究内容 :
当初、マックスプランク研究所強磁場施設におけるパルス強磁場超音波装置の視察と共同実験に関する調査でドイツ(マックスプランク研究所)へ出張を予定していたが、地震により交通機関が不通となったため、延期することとなった。平成22年度予算でドイツでの強磁場施設の実情を調査し、平成23年度予算で調査結果を踏まえた共同実験に関するプログラム策定と成果を報告する必要があるため、平成23年度予算だけで実施することが困難である。
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希土類化合物における超音波を用いた極低温、強磁場下での弾性特性の研究
財団法人村田学術振興財団
資金支給期間 :
2009年04月-2010年03月研究内容 :
微小空間内ギガヘルツ級超音波同時測定装置の開発
低温物性研究においてヘリウムをはじめとする寒剤は必要不可欠である。一方、現在の世界情勢において、石油の急騰を背景に寒剤事情は極めて厳しい状況におかれている。これまで物性研究において平均的に用いられてきた大型超伝導磁石の継続的使用は、研究予算の乏しい研究組織では致命的であり、出来るだけ少量の寒剤消費で効果的に実験が出来るよう、実験装置自体のコンパクト化への移行は将来的にも急務である。微小空間での低温物性実験は、こうした現在の厳しい社会情勢の中、自然に導かれる発想であり、将来の継続的な研究が期待出来るものと考えられる。本申請では、こうした厳しい地方大学での基礎研究の現状を打開すべく将来型省ヘリウム微小空間内磁気音響同時測定装置の開発と題して以下のように研究を推進していく。
本研究の特徴は物性研究を行なっている研究・教育機関で幅広く汎用的に活用されている超伝導量子干渉計(SQUID)装置に超音波装置を組み込み、SQUID 装置の本来の機能である磁化測定と、我々が長年専門的に着手してきた超音波を用いた弾性定数、超音波吸収の測定を同時に行なうところにある。これまで、両実験は測定の上で、全く別に行なわれてきた実験であるが、この組合せを実現することで寒剤の消費量そして手間、時間が半減、もしくは相乗効果によりそれ以下に抑えられることが期待される。また、データ収集、入力信号装置等の周辺機器としての超音波装置を将来的によりコンパクトなものにすることで、モバイル型超音波測定装置の開発が可能となる。こうした暁には、本大学での測定のみならず全国あるいは全世界の研究・教育機関において本研究で提案する同様な微小空間内磁気音響同時測定が行なえることになる。取り分け、放射性物質を測定対象とした研究テーマでは厳しい管理下のもとで特定の区域でのみ物性研究が認可されている。こうした現状のもと放射性物質を含んだアクチナイド系物質の物性研究を行なう上で、研究機関に幅広く普及しているSQUID 装置が、その管理区域に設置されている場合、通常の物質と全く同様に本研究を推進することが可能となる。
これまで磁性・超伝導を含む興味深い量子現象が5f電子系であるウラン、超ウラン化合物系で報告されているにも関わらず限られた特定の区域内でのみしかその使用を認可されなかった -
希土類化合物における超音波を用いた極低温、強磁場下での弾性特性の研究
財団法人高橋産業経済研究財団
資金支給期間 :
2009年04月-2010年03月研究内容 :
貴財団平成21年度事業による助成金を受領しましたが、年度末現在において下記の成果を得ましたので、収支の概要と併せて報告致します。(関連論文がある場合は、添付して下さい)
1.成果の概要:
貴財団の助成を受けまして、本研究室でSQUID測定装置を用いた超音波音速測定を可能にし、強相関物質における新規量子現象の発見とその発現機構に関する解明を行った。特に、Yb化合物の弾性特性について詳細に研究を行った。これまで強相関系物質の研究はCe化合物が主流であった。その量子現象は多彩を極め、重い電子系、多極子秩序、金属絶縁体転移、非フェルミ液体的な振る舞いなど現代の固体物理学における中心的な問題を多く含んでいる。Ceは4f電子が1個存在する電子状態を有し、この4f準位はフェルミ準位にごく近いためCeの4f電子が物質の伝導性、磁性を担っている。Ceとちょうど対称的なYbは4f電子を13個有する。これは4fホールが1個存在する電子状態と等価である。従って、Ceの4f準位と同様にYbの4f準位はフェルミ準位に近い位置に存在し、特異な量子現象が出現する系として注目を集めていた。しかしながら、Yb元素自身が高融点、高蒸気圧であるため単結晶試料、特に超音波測定を行うために十分な大きさの単結晶育成が困難な状況であった。そのため、Ce化合物に比べてYb化合物の研究は未開拓な分野が多い状態であった。ごく最近、結晶育成技術の向上によりYb化合物の単結晶育成が行われるようになり、我々の開発した省エネ型超音波装置で測定を行い、
Yb化合物の量子臨界点近傍における電子状態を解明した。4f局在電子間には伝導電子を介して磁気秩序を起こそうとする相互作用がはたらく (RKKY相互作用)。また同時に4f局在電子の磁気モーメントを消失させるように伝導電子が遮蔽する (近藤効果)。両者は競合し、ちょうど拮抗している状態を量子臨界点と呼ぶ。本研究ではYb化合物の量子臨界点近傍における電子状態について、超音波を用いた弾性特性の研究により明らかにしたので報告する。
2.成果の詳細
超音波を用いた弾性定数の測定をYb化合物YbTr2Zn20(Tr=Co、Rh、Ir)、YbPtSb、YbPd、YbAuCu4について行った。この物質群は伝導電子と4f電子間の主要相関となる近藤効果とRKKY相互作用が拮抗しており、特殊な電子
所属学協会 【 表示 / 非表示 】
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2020年04月-継続中
東北大学金属材料研究所国際共同利用・共同研究委員
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2017年04月-継続中
強磁場フォーラム
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2004年04月-継続中
日本高圧学会
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2003年03月-継続中
アメリカ物理学会
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1995年04月-継続中
日本物理学会
学会・委員会等活動 【 表示 / 非表示 】
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2021年03月-継続中
日本物理学会 日本物理学会 代議員
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2020年04月-継続中
東北大学金属材料研究所国際共同利用・共同研究委員 委員
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2017年04月-継続中
強磁場フォーラム 幹事
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2009年04月-2010年03月
日本物理学会 領域8世話人代表
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2008年09月
日本物理学会 日本物理学会2008年秋季大会実行委員
学会活動 1(学会・シンポジウムの主催) 【 表示 / 非表示 】
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日本物理学会 2017年秋季大会 (2017年09月)
参加者数 : 3,000人
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J-Physics 2017: International Workshop on Multipole Physics and Related Phenomena (2017年09月)
参加者数 : 160人
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J-Physics トピカルミーティング「局在多極子と伝導電子の相関による新現象」 (2017年04月)
参加者数 : 70人
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北東北若手物性研究会 Joint Symposium for young researchers in the Northern Tohoku District (JSNTD 2015) (2015年03月)
参加者数 : 50人
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重い電子系における格子・フォノンの役割 (2012年06月)
参加者数 : 60人
学会活動 3(学会誌の編集・査読) 【 表示 / 非表示 】
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Physical review Letter [査読 (2015年05月)]
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Physical Review Letter [査読 (2014年12月)]
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American Physical Society [査読 (2014年07月)]
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Physical Review B [査読 (2007年03月)]
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Physical Review Letter [査読 (2006年12月)]
マスメディアによる報道 【 表示 / 非表示 】
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2012年度
鉄系超伝導体に関する超音波を用いた研究成果の報道
報道区分: 全国報道
メディア区分: 新聞
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2011年度
鉄系超伝導体に関する超音波を用いた研究成果の報道
報道区分: 全国報道
メディア区分: 新聞
その他研究活動の特記すべき事項 【 表示 / 非表示 】
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2023年度
強磁場フォーラム 幹事
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2022年度
強磁場フォーラム 幹事
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2021年度
強磁場フォーラム 幹事
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2020年度
国際共同利用共同研究委員会(東北大金研)
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2020年度
強磁場フォーラム 幹事
企業・団体等への指導等 【 表示 / 非表示 】
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2023年度 強磁場フォーラム
指導等の内容 :
幹事
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2022年度 強磁場フォーラム
指導等の内容 :
幹事
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2021年度 強磁場フォーラム
指導等の内容 :
幹事
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2020年度 強磁場フォーラム
指導等の内容 :
幹事
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2019年度 強磁場フォーラム
指導等の内容 :
幹事
生涯学習支援実績 【 表示 / 非表示 】
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Academic Internship
種類 : 公開講座
担当部門(講演題目) : 「物質の伝導性」
2023年07月 -
低温の世界(電子の素顔)
種類 : 出前講義(高校・一般向け)
担当部門(講演題目) : 理工学部の紹介と自身の研究紹介
「低温の世界(電子の素顔)」
岩手大学理工学部紹介&私の研究(ライフワーク)2022年10月 -
Academic Internship
種類 : 公開講座
担当部門(講演題目) : 「物質の伝導性」
2022年07月 -
大学見学_葛巻高校
種類 : 公開講座
担当部門(講演題目) : 理工学部の紹介と自身の研究紹介
「物質の特性と低温の世界」2018年06月 -
Super Science High School 岩手県立一関第一高等学校
種類 : 公開講座
担当部門(講演題目) : 「物質の伝導性と低温の世界」
2015年08月
国際交流活動 【 表示 / 非表示 】
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2017年度
学術交流
交流機関・事業等名 :キングモンクット工科大学ラカバン校
交流内容・受入れ目的・事業の担当内容 :キングモンクット工科大学ラカバン校とのジョイントシンポジウム
"Introduction of our Department, Physical Science and Materials Engineering"
他大学等の非常勤講師 【 表示 / 非表示 】
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室蘭工業大学
「グリーンエネルギー材料工学概論」において先方学生に対して教育を実施する ( 2015年09月 )
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千葉大学
千葉大学大学院理学研究科物理学専攻
「強相関物質系の弾性特性〜物性と対称性〜」 ( 2012年12月 ) -
千葉大学
集中講義 ( 2011年04月 ~ 2013年03月 )
その他社会貢献活動の特記すべき事項 【 表示 / 非表示 】
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2023年度
強磁場フォーラム 幹事
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2022年度
強磁場フォーラム 幹事
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2021年度
強磁場フォーラム 幹事
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2020年度
強磁場フォーラム 幹事
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2019年度
強磁場フォーラム 幹事
大学運営活動履歴 【 表示 / 非表示 】
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2023年度
教員候補者選考委員会 (委員長)
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2023年度
研究科及び専攻学位点検委員会
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2023年度
研究科及び専攻入試委員会
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2023年度
クラス担任
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2023年度
教員候補者選考委員会 (委員長)