論文 - 中西 貴裕
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岩手大学における留学生向け情報セキュリティ教育と他組織との教材の共有
中西 貴裕,川村 暁,尾中 夏美,松岡 洋子
大学ICT推進協議会2019年度年次大会論文集 ( 大学ICT推進協議会 ) 2020年06月
全国誌 共著・分担
岩手大学情報基盤センターでは、大学院生を含むすべての新入生への情報セキュリティ教育を対面でのセミナー形式で行ってきた。これをオンラインによる自習形式とするにあたり、日本語が得意でない留学生の存在を考慮し、本学の留学生教育を担当する部署である岩手大学グローバル教育センターと共に新入生向け情報セキュリティ教材の多言語化に取り組んだ。本稿では、1)情報セキュリティ教材の多言語化、および、その教材を用いた新入留学生への情報セキュリティ教育の実施の中で得た知見、2)この取り組みで作成した多言語教材の保守・改善および他組織との互助を目的とした、他大学等との教材共有の取り組み、の2点について報告した。
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岩手大学における 持続可能な情報セキュリティインシデント対応体制の構築
中西 貴裕, 福岡 誠, 金野 哲士, 田頭 徹, 鈴木 健之, 田口 慎, 大内 慎也, 木村 優太, 加治 卓磨, 川村 暁
学術情報処理研究 22 ( 1 ) 44 - 53 2018年09月 [査読有り]
学会誌 共著・分担
本論文では,岩手大学CSIRT(Computer Security Incident Response Team)の構築と,CSIRTによる情報セキュリティ対策の一環である脅威・攻撃の検知・対応の強化について示す.
はじめに,規定等を定め平成28年4月に発足した本学CSIRTについて記す.発足においてCISOのリーダーシップのもと,技術職員の従来の業務・役割の一部を縮小した上で,所掌・職分を超え新たな業務・役割であるCSIRT活動を付加する体制を構築した.この実現には,CISOのリーダーシップと共に,本学情報基盤センターに,全くの別組織であった教育・研究系と事務系双方の情報システム運用に関わる技術職員等が,所掌・職分はそのままに配置されていたことも有利に働いた.
次に,岩手大学CSIRTにおける日常の情報セキュリティ対策・対応で課題となった「脅威・攻撃の検知機能」「技術的対応体制」の改善方法を示す.脅威・攻撃の検知機能の強化では,ネットワーク更新にあわせて導入した次世代ファイアウォールや外部監視サービス,電子メールサーバ等のログ確認機能の構築,学内ユーザからの不正・不審メールのCSIRTへの提供により,より多くの脅威・攻撃を検知しうる仕組みを整えた.なお,本学の情報基盤が自身の保有す
るハードウェアで構築したオンプレミス構成だったことが,柔軟なログの分析等の実現を容易なものとしたことも特記する.
技術的対応体制については,部局等統合の結果として比較的多くの技術職員が本センターに配置されている状況を活かし,習熟度の高いCSIRT班員と若手技術職員が2人1組となって技術的対応を行っている.これにより若手技術職員がCSIRT班員の技術的対応から知見を得ることが可能となり,継続的に高いレベルでの技術的対応を維持・継続できる体制を実現した. -
岩手大学の全ての常勤教職員を対象とした情報セキュリティセミナーとその効果
川村 暁, 中西貴裕, 奥崎たまえ, 庭田昌紀
学術情報処理研究 21 ( 1 ) 44 - 54 2017年09月 [査読有り]
学会誌 共著・分担
情報セキュリティ対策の強化が社会から強く求められている.岩手大学(以下本学)においても,情報セキュリティレベル向上のための対策の一つである教職員への利用者教育を強化した.ここで,学生は入学時のセミナー受講を必須としており,何らかの理由により受講ができない数名以外はすべて受講している.これに対し教職員に対するセミナーは受講率も毎年度数パーセント程度であり,受講率を引き上げる必要があった.
本稿では,PC 等の利用者である岩手大学教職員の情報セキュリティレベルの向上を目的として取り組んだ総合的な対策について記す.これらの対策の中で,教職員が受講対象の情報セキュリティセミナーは,平成 27 年度までは受講率が非常に低調(数%程度)であったことをふまえ,受講を必須とした上で実施回数を大幅に増やすと共に遠隔地の拠点での出張セミナーを実施した.セミナーは基本編と電子メール編の二種類とした.セミナーの実施時間の関
係から,教員の受講範囲は基本編だけ,教諭・事務職員・技術職員の受講範囲は基本編および電子メール編とした.
さらに,未受講者には,基本編および電子メール編それぞれについて,オンライン上の録画コンテンツおよび問題を解くことを課した.受講範囲は、教員は基本編相当部分,教諭・事務職員・技術職員は基本編および電子メール編相当部分が該当する.これらの結果,平成 28 年度のセミナー受講率を,セミナーの受講およびフォローアップを含めて92.3%に引き上げることができた.
情報セキュリティセミナーの効果を,情報セキュリティ対策の一環として本学の標的型攻撃への対応力を高める目的で実施した標的型攻撃メール訓練の結果を用いて検証した.訓練の実施は複数の手段で学内に周知した.周知では,標的型攻撃メールの特徴と,気になる事象がある場合は岩手大学 CSIRT(Computer Security Inciden
t Response Team)へ連絡するように記載した.訓練メールに記載されたURLの閲覧とセミナー受講の関係について統計的な検定を行った結果,電子メール編セミナーの受講との関係は検定上有意であり,情報セキュリティセミナーによる情報セキュリティ対策には効果があることが示された. -
「学校気象台」データを利用した小学校理科5年「台風」の教材開発
名越利幸,高室敬,尾崎尚子,野田賢,那須川徳博,中西貴裕
岩手大学教育実践論文集 2016年03月
その他(含・紀要) 共著・分担
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小さな領域中の雲を用いたカオス・ダイナミクスの研究
吉田等明, 平寛人, 小毛利徹, 中西貴裕
国立大学法人岩手大学情報処理センター研究紀要 ( 2 ) 1 - 6 2014年03月 [査読有り]
その他(含・紀要) 共著・分担
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地域気象観測ネットワーク「学校気象台」の構築と学校・市民への普及に関する研究
名越利幸,井上祥史,中西貴裕,田中吉兵衛,梶原昌五,那須川徳博,野田賢,藤崎聡美,尾崎尚子,高室敬,黄川田泰幸,佐藤和史,佐々木俊,小室孝典,灘山正和
岩手大学教育実践論文集 1 40 - 45 2014年03月
その他(含・紀要) 共著・分担
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地域気象観測ネットワーク「学校気象台」―岩手大学発信地域連携事業―
名越利幸, 中西貴裕, 井上祥史, 石川浩治, 梶原昌五, 田中吉兵衛, 那須川徳博, 野田賢, 藤崎聡美, 黄川田泰幸, 高室敬, 尾崎尚子, 及川敏
天気 60 ( 1 ) 57 - 63 2013年01月 [査読有り]
学術誌 共著・分担
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岩手大学における情報基礎科目の早期認定試験問題に関する評価
遠藤教昭, 中西貴裕, 吉田等明, 白倉孝行, 五味壮平
学術情報処理研究 14 ( 2010 ) 97 - 104 2010年09月 [査読有り]
学術誌 共著・分担
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音声合成と無線LANによる聴覚障害者のプレゼンテーション支援
遠藤教昭, 中西貴裕, 吉田等明, 北村一親
学術情報処理研究 13 32 - 39 2009年09月 [査読有り]
その他(含・紀要) 共著・分担
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オープンソースのe-learning システムMoodle を用いた情報基礎科目の早期認定試験について
遠藤教昭, 中西貴裕, 吉田等明, 白倉孝行, 五味壮平
学術情報処理研究 12 20 - 30 2008年09月 [査読有り]
その他(含・紀要) 共著・分担
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検証,教科「情報」岩手大学における状況調査と統計的解析
吉田等明, 天木桂子, 中西貴裕, 遠藤教昭, 原 道宏
コンピュータ&エデュケーション 21 ( 2006年 ) 24 - 29 2006年12月 [査読有り]
学術誌 共著・分担
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シラバスデータベースと図書館情報データベースの連携に関する研究
遠藤教昭,高橋里奈,竹谷隆則,吉田等明,中西貴裕,原 道宏
学術情報処理研究 10 ( 2006年 ) 21 - 28 2006年09月 [査読有り]
学術誌 共著・分担
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LDAPサーバのデータツリー構造とパフォーマンスに関する考察- 大規模運用のためのパフォーマンスチューニング -
中西貴裕,加治卓磨,福岡 誠,吉田等明,遠藤教昭,原 道宏
学術情報処理研究 10 ( 2006年 ) 47 - 54 2006年09月 [査読有り]
学術誌 共著・分担
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組み込み向けCPUにおける数値計算の精度に関する考察
川村暁,中西貴裕,吉田等明,大関一陽,藤巻和夫,後藤龍司
石巻専修大学 研究紀要 ( 17 ) 1 - 8 2006年02月
その他(含・紀要) 共著・分担
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地域を活性化する「開かれたオンラインコミュニティ」
吉田等明, 中西貴裕
コンピューター&エデュケーション 16 ( 38139 ) 20 - 27 2004年06月 [査読有り]
学術誌 共著・分担
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地域連携に基づくブロードバンドを活用した多地点間遠隔授業
及川敏, 中西貴裕, 吉田等明
コンピュータ&エデュケーション 16 ( 38139 ) 28 - 32 2004年06月 [査読有り]
学術誌 共著・分担